神奈川県大和市で活動を行っている、大和北柔道クラブの活動報告などなど・・・。
2013/06/21 (Fri)
皆さん、こんばんは。大和北柔道クラブのホームページ作成担当の桐原です。
最近、仕事もプライベートもバタバタしているうえに、愛用のPCが壊れたため、
このブログもリアルタイムで更新できずにいます。しかし、できる限り、
記憶を呼び起こして、ここ最近あったイベントについて書いていこうと思います。
というわけで、去る5月25日、神奈川県立武道館にて、春季審判講習会がありました。
今回の講師は、全日本柔道連盟公認Sライセンス・インタナショナル審判員の森山孝臣先生。
ここ数年、毎年のように変わっていく、国際柔道連盟試合審判規定についてのお話でした。
この国際柔道連盟試合審判規定、指導者間ではよく"IJFルール"とか言いますけど、
最近は自分たちをはじめ、国際大会に関わりのないであろう一般(学生等も含む)の試合でも、
今までの講道館柔道試合審判規定より、このIJFルールが使われることが多くなりました。
まぁ、競技者にとっては、自分のやっているスポーツのルールが変更されるということは、
良くも悪くもプレースタイルの影響が出たり、試合の成績も左右しかねない問題です。
また、自分は1年ほど前にこの柔道の審判の資格を取得したんですけど、
その際にも、改めてルールブックを読んでみると、理解できていなかったり、知らない点が多く、
「あぁ、これはいけないんだな?」「逆にこれはアリなのか」という点が多々ありました。
逆に、自分は講道館ルールを再確認する前にIJFルールに切り替わったそのタイミングで、
審判の資格を取得したので、最低限の勉強のし直しで審判になれたとも思いますが・・・。
というわけで、今回の講習会は、そんなIJFルールが今後、どう改正されていくかという話。
審判が3人から1人へと減らされる「一審制」や、下半身への攻撃や防御を禁止するかどうか等。
しかし、これらのルール変更はオリンピックや国際大会で試験的に導入された後に、
実際にそれ以外の大会(市区町村レベルだったり、小中学生の試合等)にも導入するかどうか、
各柔道連盟が決めるとのことだったので、競技者として影響を受けることはまだありませんが・・・。
そんな中で個人的に2つ、とても気になるルール改正がありました。
一つは、「延長戦(ゴールデンスコア)の際は、時間無制限でおこなう」というもの。
これは主にトーナメントの際に発生する可能性があるものですが、例えば試合時間4分間が終わった際、
互いのポイントが同じだった場合には延長戦を行うわけですが、その勝敗の決め方が、ゴールデンスコア。
そう、延長に入ってからは、抑え込みや投げ技で一本を取らなくても、有効や技あり、
場合によっては指導が入っただけで「2選手の間に差が出た」ということで、勝敗が決まります。
簡単に言えばサドンデスのような感じですが、そんな延長戦が、時間無制限で行われるということ。
そう、今までみたいに旗判定とかは無いらしいです。差がつくまでひたすら試合を続ける。
もう、技術云々に加えて、持久力と集中力も今まで以上に必要になってきますね・・・。
まぁ、そう考えると、「日々鍛錬」ってことで、柔道精神には則ってるのか・・・。
そして、もう一つの気になる改正点というのが、「場外での抑え込みの継続は有効とする」。
これは本当に驚いた上に、非常に「嫌だな~」と思いましたが、どういうことかというと、
例えば、場内の隅のほうで抑え込みに入ったとして、抑え込まれた側がエビで場外に逃げる。
今までのルールなら、自分と相手の全身が共に場外に出れば、「待て」がかかり、立ち技で再開。
そんなルールだったんですけれど、今回のルール改正では、その「場外への脱出」を認めず、
2人の体が共に場外に出たとしても、抑え込みが有効ならば継続をして、25秒経過すれば勝負あり、と。
だから、抑え込まれた側の、「エビ等で場外に逃げる」という選択肢はなくなってしまい、
どうにかして抑え込み自体から逃げなければ、試合が決してしまうというわけ・・・。
これは非常に嫌ですね・・・俺なんか、場外に飛んで逃げることも多々あるから・・・←
そしてこのルールについて、講習会の最中に俺は個人的に森山先生に質問をしました。
そう、このルール。「場外での抑え込みは有効とする」ということなので、
場外で抑え込みが崩れたり、抑え込まれたほうが逃げれば、「解けた」と同時に「待て」です。
そして、また開始線に戻って立ち技から再開するんですけど、じゃあ例えば、
「場外で袈裟固で抑え込まれていた時、ブリッジで返した次の瞬間に、抑え込み返した場合」
はどうなるのか?まぁ、よくあるパターンなんで疑問に思ったわけですが、これに関しては、
「抑え込みが解けてから、両者が抑え込みにいく間に一呼吸あった場合場合は"待て"。
抑え込みが解けた次の瞬間に、どちらかの抑え込みが再び成立すれば、継続される」
ということでした。つまり、抑え込みが解けたとしても、その反動で体制を入れ替えて、
相手を抑え返す、または抑え込んでいた側が再び抑え込み直した場合は、寝技は継続される。
・・・そういうことらしいです。そして、それが同時にどういう状況を引き起こすかといえば、
基本的に「試合時間が終了していたとしても、抑え込みの時間を計測している時計は止まらない」
ので、この場外での寝技の攻防が頻繁に繰り返されれば、試合時間がどんどん伸びる可能性がある。
(抑え込んで15秒~19秒の間で返されれば有効。そして有効を何度とっても一本にはならないから)
ゴールデンスコアの件と共に、試合時間がどんどん伸びていきそうな気がします・・・。
・・・とまぁ、そんなルール変更が近々あるとのことですが、まずは国際大会だけとのことで、
自分たちが参加しているような県や市区町村レベルの大会では、今まで通りのルールから変わりません。
しかし、指導者として子供たちに柔道を教えていたり、試合に頻繁に参加するような人は、
今、世界の柔道シーンではどのような動きがあるのか・・・ということを、
把握しておいたほうがいいと思いますね。そう、自分はいつも、
審判講習会と指導者講習会は、現役の学生の人たちにとっても勉強になることばかりなので、
同じような内容で、学生向けの講習会なんかもあれば面白いのに・・・なんて思っていますし。
最近、仕事もプライベートもバタバタしているうえに、愛用のPCが壊れたため、
このブログもリアルタイムで更新できずにいます。しかし、できる限り、
記憶を呼び起こして、ここ最近あったイベントについて書いていこうと思います。
というわけで、去る5月25日、神奈川県立武道館にて、春季審判講習会がありました。
今回の講師は、全日本柔道連盟公認Sライセンス・インタナショナル審判員の森山孝臣先生。
ここ数年、毎年のように変わっていく、国際柔道連盟試合審判規定についてのお話でした。
この国際柔道連盟試合審判規定、指導者間ではよく"IJFルール"とか言いますけど、
最近は自分たちをはじめ、国際大会に関わりのないであろう一般(学生等も含む)の試合でも、
今までの講道館柔道試合審判規定より、このIJFルールが使われることが多くなりました。
まぁ、競技者にとっては、自分のやっているスポーツのルールが変更されるということは、
良くも悪くもプレースタイルの影響が出たり、試合の成績も左右しかねない問題です。
また、自分は1年ほど前にこの柔道の審判の資格を取得したんですけど、
その際にも、改めてルールブックを読んでみると、理解できていなかったり、知らない点が多く、
「あぁ、これはいけないんだな?」「逆にこれはアリなのか」という点が多々ありました。
逆に、自分は講道館ルールを再確認する前にIJFルールに切り替わったそのタイミングで、
審判の資格を取得したので、最低限の勉強のし直しで審判になれたとも思いますが・・・。
というわけで、今回の講習会は、そんなIJFルールが今後、どう改正されていくかという話。
審判が3人から1人へと減らされる「一審制」や、下半身への攻撃や防御を禁止するかどうか等。
しかし、これらのルール変更はオリンピックや国際大会で試験的に導入された後に、
実際にそれ以外の大会(市区町村レベルだったり、小中学生の試合等)にも導入するかどうか、
各柔道連盟が決めるとのことだったので、競技者として影響を受けることはまだありませんが・・・。
そんな中で個人的に2つ、とても気になるルール改正がありました。
一つは、「延長戦(ゴールデンスコア)の際は、時間無制限でおこなう」というもの。
これは主にトーナメントの際に発生する可能性があるものですが、例えば試合時間4分間が終わった際、
互いのポイントが同じだった場合には延長戦を行うわけですが、その勝敗の決め方が、ゴールデンスコア。
そう、延長に入ってからは、抑え込みや投げ技で一本を取らなくても、有効や技あり、
場合によっては指導が入っただけで「2選手の間に差が出た」ということで、勝敗が決まります。
簡単に言えばサドンデスのような感じですが、そんな延長戦が、時間無制限で行われるということ。
そう、今までみたいに旗判定とかは無いらしいです。差がつくまでひたすら試合を続ける。
もう、技術云々に加えて、持久力と集中力も今まで以上に必要になってきますね・・・。
まぁ、そう考えると、「日々鍛錬」ってことで、柔道精神には則ってるのか・・・。
そして、もう一つの気になる改正点というのが、「場外での抑え込みの継続は有効とする」。
これは本当に驚いた上に、非常に「嫌だな~」と思いましたが、どういうことかというと、
例えば、場内の隅のほうで抑え込みに入ったとして、抑え込まれた側がエビで場外に逃げる。
今までのルールなら、自分と相手の全身が共に場外に出れば、「待て」がかかり、立ち技で再開。
そんなルールだったんですけれど、今回のルール改正では、その「場外への脱出」を認めず、
2人の体が共に場外に出たとしても、抑え込みが有効ならば継続をして、25秒経過すれば勝負あり、と。
だから、抑え込まれた側の、「エビ等で場外に逃げる」という選択肢はなくなってしまい、
どうにかして抑え込み自体から逃げなければ、試合が決してしまうというわけ・・・。
これは非常に嫌ですね・・・俺なんか、場外に飛んで逃げることも多々あるから・・・←
そしてこのルールについて、講習会の最中に俺は個人的に森山先生に質問をしました。
そう、このルール。「場外での抑え込みは有効とする」ということなので、
場外で抑え込みが崩れたり、抑え込まれたほうが逃げれば、「解けた」と同時に「待て」です。
そして、また開始線に戻って立ち技から再開するんですけど、じゃあ例えば、
「場外で袈裟固で抑え込まれていた時、ブリッジで返した次の瞬間に、抑え込み返した場合」
はどうなるのか?まぁ、よくあるパターンなんで疑問に思ったわけですが、これに関しては、
「抑え込みが解けてから、両者が抑え込みにいく間に一呼吸あった場合場合は"待て"。
抑え込みが解けた次の瞬間に、どちらかの抑え込みが再び成立すれば、継続される」
ということでした。つまり、抑え込みが解けたとしても、その反動で体制を入れ替えて、
相手を抑え返す、または抑え込んでいた側が再び抑え込み直した場合は、寝技は継続される。
・・・そういうことらしいです。そして、それが同時にどういう状況を引き起こすかといえば、
基本的に「試合時間が終了していたとしても、抑え込みの時間を計測している時計は止まらない」
ので、この場外での寝技の攻防が頻繁に繰り返されれば、試合時間がどんどん伸びる可能性がある。
(抑え込んで15秒~19秒の間で返されれば有効。そして有効を何度とっても一本にはならないから)
ゴールデンスコアの件と共に、試合時間がどんどん伸びていきそうな気がします・・・。
・・・とまぁ、そんなルール変更が近々あるとのことですが、まずは国際大会だけとのことで、
自分たちが参加しているような県や市区町村レベルの大会では、今まで通りのルールから変わりません。
しかし、指導者として子供たちに柔道を教えていたり、試合に頻繁に参加するような人は、
今、世界の柔道シーンではどのような動きがあるのか・・・ということを、
把握しておいたほうがいいと思いますね。そう、自分はいつも、
審判講習会と指導者講習会は、現役の学生の人たちにとっても勉強になることばかりなので、
同じような内容で、学生向けの講習会なんかもあれば面白いのに・・・なんて思っていますし。
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